【新唐人日本2012年2月23日付ニュース】
司会者 安妮
「みなさん、こんにちは、「禁聞論壇」へようこそ。近年 中国経済は目覚しい発展を遂げ、中国人が海外でブランド物をあさる場面は外国企業と民衆を唖然とさせています。しかし、現実では大多数の中国人は裕福とは程遠く、社会の富も一部の人に流れ込んでいます。草庵居士さん、人々は鄧小平の言った言葉の前半『一部の人が先に裕福になる』は知っていますが、その後に続く『最終的に共同裕福を実現する』は忘れているようですね」
評論家 草庵居士
「ええ 確かに中共はずっとこのような欺瞞宣伝を行っています。これで多くの民衆を騙しました。以前は報道規制が厳しかったので、民衆は騙されやすかったのですが、今は違います。今は インターネットがあり、ネット上で様々な事が分かるので、多くの真相を発見できます。例を一つ挙げましょう。中国では所得のGDPに占める割合は25％、しかし 世界的平均は58％です。世界平均は中国の2倍です。先進国になると米国や日本 ドイツ カナダでは所得のGDPに占める割合は70％です。中国は改革解放後のここ20年、財政の成長速度が非常に速く、毎年の平均増加率は19.5％です。一方 GDP成長率は平均10％です。つまり 20年間の財政増加率はGDP成長率の2倍以上です。他の数値を見ると 例えば福利厚生の税収に占める割合を見てみると、中国では わずか8％が福利厚生に使われています。米国は42％です。その差は5倍です。米国は中国の5倍のお金を国民の福利に使っているのです。中国は米国の5分の1です。また 行政支出が税収に占める割合は大変重要ですが、中国では政府の行政支出が税収の46％を占め、つまり 税収のほぼ半分が行政支出です。一方 米国やカナダ 豪州 ドイツ アジアの韓国や日本も含めて、行政支出は財政税収の2％を占めます。中国は20数倍です。この比例はあまりにもかけ離れています。データによると 中国では庶民26人が公務員1人を養っています」
司会者 安妮
「これらは本当に問題ですね。しかし、華やかな表舞台の裏で、中国庶民の生活レベルは果たして向上したのでしょうか」
評論家 草庵居士
「縦に見ると、中国の生活レベルは確かに向上しました。歴史の発展から見ると、時代の変遷と共に進歩するのは歴史発展の規則です。しかし横の方向で見たとき、問題があります。増えた部分のお金、富はどのように分配したのか、庶民に分配したのか、それとも「人民の公僕」と自称する公務員に分配したのか、これは肝心なことです。中国政府はいつも「人民のために奉仕する公僕」と自称していますが、しかし 我々が目にしているのは増えた富の70％が「人民の公僕」に流れ込み、庶民が得たのはごくわずかです。世界中を見渡しても、「主人」が「奴隷」より貧しい国はどこにもありません。「公僕」の富が「主人」を超えるのは世界中で 中国しかありません」
司会者 安妮
「『公僕』と言うと、米国大使のロック氏を思い出しますが、北京に就任する時、リュック姿でエコノミクラスで現われました。副大統領と一緒に北京の庶民的な店で食事をしました。彼の庶民的な姿は中共の官僚とは鮮明な対比となりました」
評論家 草庵居士
「中国人の言葉で言うと、米国は貧しすぎて、中国政府ほど金持ちではないのです。確かに 中国政府は世界で最も裕福な政府です。例を挙げると、2011年 中国当局の公表によると、財政収入は10兆元を突破し、10.37兆元に達したそうです。前年比24.8％増加、この増加率はかなり大きい比率です。世界中ありません。また、 中国政府は嬉しそうに2011年のGDPは4.7兆元に達し、前年比9.2％増と発表しました」
司会者 安妮
「これは良いことではないですか？何か問題ありますでしょうか」
評論家 草庵居士
「問題はありませんが、庶民に告げるべきことがあります。先ず、 中国の2011年のGDPは2010年より3.6兆元増加しています。同時に財政収入は2.57兆元増加、言い換えると、去年増えた収入3.6兆元のうち、2.57兆元は政府に持って行かれました。この割合は71％を占めます。考えてみてください。国の増えた富の71％を政府が持って行き、13億の庶民に残るのは29％だけなのです」
司会者 安妮
「これはあまりにもひどいですね。政府部門はいつもお金がないと言い、教育や共益事業には金を出さないのです。一方 各地の官僚が消費する金額は天文学的な数字です」
評論家 草庵居士
「これは大事な事実です。しかし 中国の財政部長・謝旭人は最近中国の税収レベルは低いほうなので、まだ増税が必要だと公言しました。特に強調したのが中国は人口13億の発展途上国で、地域間の発展が不均衡で、経済発展にも多くのウィークポイントがあり、今後の財政収支が厳しいので、税収を引き続き増やし、税収を増加させるといいました」
司会者 安妮
「経済学者や経済学の本によると、労働によって富が創り出されます。では 勤勉な中国人が創った富は一体どこに行ったのでしょうか？かわいそうな中国庶民は一生懸命働いても、汚職官僚の犠牲になるだけで、何一つ得られないのです。
今日の番組はここまで、また次回お会いしましょう。さようなら」
